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古陶磁コラム  
2004年8月

染付葡萄文徳利

古伊万里様式(17世紀前期)
イメージ

 実が多くつくことから、多幸・多産を意味する葡萄は歴史が古く、ヨーロッパから中 国・日本へと伝来し、奈良時代以降、葡萄唐草文など工芸品にも多く描かれている。 有田に於ける磁器は、朝鮮半島の轆轤・窯焚きの技術と、中国の染付・文様の技術が 融合し造られ始めたと言われている。この初期伊万里の徳利の独特な形状からは、朝 鮮半島の李朝の雰囲気が感じられ、その繋がりをみることが出来る。絵柄は初期伊万 里らしいざっくりとしたラフな感じで、涼しげな力強い徳利である。
(文・14代今泉今右衛門)


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