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古陶磁コラム  
2006年2月

色絵薄墨梅花文茶碗

13代今右衛門作
イメージ

 十三代今右衛門の代表的作品の中に、この梅の文様の細い花瓶がある。その花瓶の文様は、元々、京都の染色の先生が「この梅の花の花びらと蕾を使って、徐々に咲く雰囲気を花瓶にしたらどうかな」という助言を基に、十三代が作品に仕上げたものである。この花瓶を求められた方から、「この雰囲気でお抹茶碗を造ってもらえないか」と注文をいただき十三代が制作したものである。梅の縦に伸びる様子を生かすため、筒型の深い形状とし、硬くならないようにと、凹凸が若干残っている。十三代の数少ないお抹茶碗のひとつである。

(文・14代今泉今右衛門)


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