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古陶磁コラム  
2006年7月

染付唐草文水煙草瓶

古伊万里様式・17世紀後期
イメージ

 当時のヨーロッパ向けの珍しい水煙草瓶である。オランダ人は当時、煙草をもっぱらクレーパイプと呼ばれる素焼きのパイプを用いて喫煙していたが、一部では水煙草が使用されていたと言われている。このような専用の瓶の伝世により明らかであるが、金属製の火口を付けて使用しなければ用をなさない水煙草瓶は、特殊な注文品であったと思われる。使い方は最後に添付する。
 この古陶器は昭和50年代に十三代が購入したものである。しかし、展示されることなく倉庫にねむっていた。それが、平成 12年佐賀県立九州陶磁文化館で開催された「古伊万里の道展」を鑑賞した後、父・十三代がぽつりと「うちにも、あの水煙草瓶があったけどなあ」と。そして、いろいろ探したが見つからず、「骨董というのは手に入れるまでがわくわくして楽しくて、その後はこんなものだなあ」と。その後、私もあきらめかけていたが、別のものを探しているときに偶然、箱に入ったこの水煙草瓶を見つけ、父と共に大喜びしたものである。それも、父が亡くなる2ヶ月程前のことで、数少ない親孝行の一つだったのではないかとひとり思っている。

(文・14代今泉今右衛門)


水煙草瓶の使い方
@に火をつける。
Aから吸う。
Bの瓶内の気圧が下がり、@の火煙がCを通り、下部の水を通り、Bに煙が充満する。
AからBの煙を吸うと、以上のことが繰り返される。

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