令和3年度企画展「十三代今右衛門展 草創期をたどる」
2021年10月07日(木)
吹墨、薄墨、吹重ねの技法を駆使し、現代の色鍋島の世界を創出した十三代 今泉今右衛門。
今年は逝去して20年の節目にあたることから、その作陶の軌跡を振り返る展覧会を三年シリーズで開催します。
1926(大正15)年、十三代今右衛門は色鍋島400年の伝統を継承する今泉家に生を受け、東京美術学校(現 東京藝術大学)で学んだ後、父の十二代今右衛門のもとで本格的な作陶を始めました。若き日の今右衛門は格調と品格を重んじる色鍋島の世界に身を置きながら、一方で本名の「善詔」銘で、新たな自己表現を模索した挑戦的な作品を発表しました。
シリーズ一回目となる本展覧会では、善詔時代の大胆で革新的な表現の追求、古陶磁器の研究で培われた初期鍋島への憧れ、やがて鍋島の伝統の中に現代性を打ち出してゆくまでの草創期の作品を展示いたします。
さらにシリーズ二期目の来年度には、色鍋島に吹墨、吹重ねに代表される技法を持ち込み、新境地を確立して重要無形文化財に認定された円熟期、その翌年度の三期目には人柄を偲ばせるエピソード等とともに作品を紹介し、今右衛門に思いを馳せる展覧会を締めくくります。
十三代今右衛門の半世紀にも及ぶ作陶人生と作品をシリーズ展を通してどうぞ ごゆっくりお楽しみください。
令和3年度企画展
十三代今右衛門展 草創期をたどる
■会期:令和3年10月8日(金)~12月19日(日)
■休館日:毎週月曜日(祝日の場合は翌日休館)
■会場:公益財団法人 今右衛門古陶磁美術館
※詳しくは 今右衛門古陶磁美術館ページまでどうぞ→