有田の伝統行事「山のぼり」(2019.6.1)
毎年6月1日に行われる「山のぼり」は、いわゆる山に登るということではなく、有田皿山で
行われてきた伝統行事です。
江戸時代、朝鮮から渡来した陶工が、町内の稗古場の小高い観音山に連れ立って登り、故郷を
想い酒宴したことから始まったと言われています。
最近は夏越しの祓(はら)えという形に変化してきたようで、有田町中の原にある八阪神社に
お参りに行き、鳥居に下げられた、直径2メートルの茅(ちがや)の輪を左右左と3回くぐって息災を祈り、参拝ののち、宴会や小旅行をする年中行事として定着しています。
毎年6月1日は、有田皿山の職人の唯一の行楽日で、数日間仕事を休み酒宴や湯治に行くなど、この日を楽しみにしていたそうです。