今右衛門窯の色絵磁器は、江戸期より370年の「色鍋島」の伝統の技と、高い品格を今に伝える「現代の色鍋島」です。
その技術は、轆轤、染付の線描き・濃み、柞灰による釉薬、松木の薪による窯焚き、一子相伝の秘法として十四代まで受け継がれてきた赤絵(赤・黄・緑の上絵)の調合・技術に至り、国の重要無形文化財保持団体として認定され、高い評価を受けています。
この色絵磁器の、大切に使うほど深みを増す赤絵や、縮緬のような釉薬の肌合いは、柔らかく、人の心を静めてくれるのではないかと思っています。
代々受け継がれてきた技によって生まれる、現代の色鍋島・今右衛門の世界をご堪能いただきましたら幸いに存じます。
今右衛門窯 十四代 今泉今右衛門