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古陶磁コラム  
2004年5月

染付VOC花鳥文皿

古伊万里様式 (17世紀後期)
イメージ

 17世紀中期、それまでヨーロッパへ輸出してきた中国が明時代末期の動乱により、輸出できなくなり、その替わりとして、有田の焼物が輸出されるようになった。
見込みのVOCの文字は、当時、そのヨーロッパへの輸出を担っていたオランダ連合東インド会社(Verenigde Oostindische Compagnie)の頭文字を組合わせた社章であり、当時の輸出品にはこのVOCの文字の入ったものが多く造られている。
また、このような皿の縁部を窓絵にし、その中に文様を描くスタイルの皿を「芙蓉手」と呼ぶが、それは、芙蓉の花が開いたように見えることが由来であり、当時、最も好まれたスタイルであり、大小相当数の皿が造られ、輸出されている。
(文・14代今泉今右衛門)


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