公益財団法人今右衛門古陶磁美術館は、十一代、十二代そして十三代今右衛門によって、参考品として蒐集された鍋島・古伊万里の優品を、一般に公開することによって有田の磁器の芸術性を世界に広め、今後の陶磁器の更なる発展に寄与し、併せてこれらの古陶磁の散逸を防ぐ目的をもって、寛文年間、鍋島藩により赤絵屋11軒を集結させ、保護したゆかりの地・赤絵町に平成八年九月設立されました。
主な所蔵品としては、「初期伊万里」・「初期色絵」・「輸出伊万里」・「古伊万里」・「鍋島」・「歴代今右衛門の作品」などを所蔵しております。特に鍋島藩御用窯でつくられた鍋島については「染付鍋島」・「青磁鍋島」・「錆釉鍋島」・「色鍋島」と充実した所蔵を誇ります。また代々今右衛門家に伝わる、陶磁器の制作道具や、古陶磁片なども所蔵しております。常設展ではこれらの作品を公開。また年二回開催している企画展におきましては、毎回テーマ別に所蔵品を展示替えいたしております。
今後は、より一層充実し、機能する美術館として広く現代社会との接点を求め、永く後世に伝えることを念願といたしております。
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