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古陶磁コラム  
2007年1月

色絵宝尽し文皿

鍋島様式・17世紀後期
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 鍋島の七寸皿の中で、文様・発色・器形ともに最高のものといわれる色絵宝尽し文皿である。
日本では現在五点確認されており、他三点は他の美術館に、あと一点は個人の方が所蔵されているという。今右衛門の家では戦後所蔵したという。実は、戦前或る方から購入の依頼があったという。しかし、当時古陶器は今程高くはなかったとはいえ、高価で買うのをあきらめたという。そして戦後、再び購入の依頼があり、高価ではあったが、鍋島の仕事をしているため、この作品は今右衛門の家として持つべきものではないかということで購入を決めたと聞く。
今でも、公益財団法人今右衛門古陶磁美術館の最も代表的な色鍋島の作品である。


(文・14代今泉今右衛門)


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