春の特別企画展
「鍋島 花」展
四季の変化に富む日本では、古来より季節を彩る花木を身近に愛でてきました。開花の喜び、そして散り行く花への無常観。これらは今なお私たち日本人の心に深く息づいています。江戸期、鍋島でも多種多様の花木が好んで描かれました。しかし、それらは写実による花の美しさを表現するだけではなく、主にその花のもつ意味を象徴的に表すモチーフとして扱われました。
富貴を象徴する牡丹、中国西王母の伝説により長寿を意味する桃花などが好まれましたが、中には、身近な草花である蒲公英、朝顔なども高貴な人たちを喜ばせる題材として、鮮やかに気品高く描かれました。
このたび春の特別企画展では、『鍋島 花展』と題して、四季の花々が描かれた鍋島優品五十余点をご紹介いたします。色絵磁器の世界に現れた季節の花々をご堪能いただければ幸に存じます。
■会期
平成15年3月27日(木)~6月8日(日)
■会場
公益財団法人今右衛門古陶磁美術館
佐賀県西松浦郡有田町赤絵町2-1-11 電話0955-42-5550
■観覧料
一般500円(400円)、高・中・小無料
▼陶器市期間中(4/29~5/5)は特別料金
一般350円(300円)、高・中・小無料
( )内は15名以上の団体
■開館時間
9:30~16:30
■休館日
毎週月曜日(4月28日開館・5月6日休館)
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