秋の企画展
鍋島・古伊万里
銹釉・瑠璃釉名品展
江戸期、世界にも類を見ない、色鮮やかな色絵磁器を生み出した鍋島・古伊万里の中にあって、光沢を抑えた濃茶色の「銹釉」、藍青色の釉を使った「瑠璃釉」といった深い、落ち着いた色合いの優品が作られました。華やかさを求める一方で、確かな技術のもと、磁器の世界の「わび・さび」を表現しようとした意図が感じられる希少な作品群です。
器全体に銹釉・瑠璃釉がかけられ、模様となる絵柄を白抜きにし際立たせる効果をねらったもの、茶、藍の釉薬を一つの色として表現したもの、陽刻の上に掛けられたものなど、銹釉・瑠璃釉にあらゆる技法を組み合わせる挑戦に、陶工たちの意欲と、崇高な美意識を見てとることができます。
華やかな色絵とは趣を異にしたひかえめな色調で、人々を魅了する、銹釉・瑠璃釉に、黄釉・口銹・薄瑠璃の作品を加えた優品50余点を、今回秋の企画展「銹釉・瑠璃釉名品展」として展示いたします。
銹と瑠璃の『釉』の奥深い世界を感じていただければ幸に存じます。
■会期
平成15年9月26日(金)~11月30日(日)
■会場
公益財団法人今右衛門古陶磁美術館
佐賀県西松浦郡有田町赤絵町2-1-11 電話0955-42-5550
■観覧料
一般500円(400円)、高・中・小無料
▼陶器市期間中(4/29~5/5)は特別料金
一般350円(300円)、高・中・小無料
( )内は15名以上の団体
■開館時間
9:30~16:30
■休館日
毎週月曜日(祝日の場合は開館し、翌火曜日休館)
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