秋の特別企画展 同一絵柄を中心として
色鍋島の意匠展
江戸期の色鍋島は、崇高な色絵磁器として高い評価を受けていますが、その大きな特徴として、斬新な意匠力を挙げることが出来ます。
この度、当館では秋の特別企画展として「色鍋島の意匠展 同一絵柄を中心として」を開催いたします。その意匠は、卓越した図案力、構成力は勿論のこと、柘榴・桜・藤袴・牡丹・唐花文などの絵柄を、色絵と染付、色絵と瑠璃釉など色合いを変えて表現したり、同一絵柄を七寸と五寸など寸法を変えて表現したり、同一絵柄を高台皿と小鉢など形状を変えて表現するなど、同一絵柄を様々な斬新な仕掛けにより、違う雰囲気造り変える試みがなされています。それらは、時代を経て造られたものや、同一時期のものもあり、制作意図など不明な点も多いのですが、色鍋島の意匠力の高さを感じることができます。
今回は、佐賀県立九州陶磁文化館の協力も得、同一絵柄を中心とした色鍋島50余点を展覧いたします。色鍋島の斬新な意匠性の中にある、崇高な美意識の世界を堪能していただければ幸いに存じます。
■会期
平成17年10月6日(木)~12月11日(日)
■会場
公益財団法人今右衛門古陶磁美術館
佐賀県西松浦郡有田町赤絵町2-1-11 電話0955-42-5550
■観覧料
一般500円(400円)、高・中・小無料
( )内は15名以上の団体
■開館時間
9:30~16:30
■休館日
毎週月曜日(祝日の場合は翌日休館)
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