春の特別企画展
SHIKAKU展
この度、当美術館では春の特別企画展として「SHIKAKU展」を開催いたします。
江戸期の鍋島・古伊万里の成型方法は、轆轤を使うことが多かったため円形の形の作品が主流ですが、四角の形状のものもその中に見ることが出来ます。磁器は焼成時収縮します。そのため四角の形状のものは歪んだり、割れたり、凹んだりすることが多く成型が困難です。しかし鍋島・古伊万里では、型打ち成型、糸切り成型、タタラ成型の技術を駆使し、様々な四角の皿、花瓶、小鉢、香炉などが造り上げられ、それらは丸の形状の作品と趣を異とし、形の中に厳格な緊張感を感じることができます。
今回は鍋島・古伊万里の四角の作品に、歴代今右衛門の四角の作品も加え、五十余点展示いたします。技術的困難を乗り越え、常に新しい技術を探し求めた当時の陶工の息吹を感じていただければ幸いに存じます。
■会期
平成18年3月16日(木)~6月18日(日)
■会場
公益財団法人今右衛門古陶磁美術館
佐賀県西松浦郡有田町赤絵町2-1-11 電話0955-42-5550
■観覧料
一般500円(400円)、高・中・小無料
( )内は15名以上の団体
■開館時間
9:30~16:30
■休館日
毎週月曜日(祝日の場合は翌日休館)
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