色鍋島の魅力　
卓越したデザイン性を追って

　当館は、平成8年10月、公益財団法人今右衛門古陶磁美術館として会館して以来、多くの方々に鍋島・古伊万里が堪能できる美術館として親しまれ支えられて参りました。この度、開館10周年を記念して、特別企画展「色鍋島の魅力」―卓越したデザイン性を追って―を開催いたします。
　江戸期の色鍋島は、最高の色絵磁器として高い評価を受けていますが、その大きな魅力として、斬新で洗練された意匠力を挙げることが出来ます。今回は、昨年秋の特別企画展「色鍋島の意匠展」の同一絵柄を中心とした展示に続き、色鍋島の卓越したデザインに隠された魅力を、文様・形状・技法による試みという視点により探求します。色鍋島一点一点の図案力の高さは勿論のこと、数点比較することで、繋ぎ文や地紋など文様の意外な共通性や、同一形状や三つ足による様々な形状への挑戦、そして青磁掛け分けや墨はじきなど技術的試みを随所に発見することができ、常に新しい試みが繰り返されていたことを見てとることが出来ます。
　山深い秋の有田にて、卓越したデザインに隠された、崇高な美意識の世界・色鍋島の奥深い魅力をご堪能していただければ幸いに存じます。


■会期
平成18年9月21日（木）～12月10日（日）

■関連イベント
呈茶　日時：10月5日（木）・6日（金）

■会場
公益財団法人今右衛門古陶磁美術館
佐賀県西松浦郡有田町赤絵町2-1-11　電話0955-42-5550

■観覧料
一般500円（400円）、高・中・小無料
（　　）内は15名以上の団体

■開館時間
9:30～16:30

■休館日
毎週月曜日（祝日の場合は翌日休館）