春の特別企画展
鍋島・古伊万里 三春展
桜、梅、桃 三つの春を集めて
北の国では梅と桃と桜の花がいっせいに咲く地方があります。
この度、当館では平成19年春の特別企画展としまして「鍋島・古伊万里 三春(みはる)展 梅・桃・桜 三つの春を集めて」を開催いたします。
古く日本では春の花といえば、中国文化の影響もみられ「梅」のことを指しました。「梅」は新年最初に咲き、春の訪れを告げる花ということで「百花初見」と呼ばれ、春の吉祥の花として尊ばれてきました。しかし、平安初期頃から「桜」の散る花の風情が日本人特有の美意識と相俟って、現代まで春の代表的な花として親しまれ、また「桃」は三月三日・上巳の節句の厄除けとして、そして長寿の果実の花として喜ばれてきました。
今回は、中国と日本の文化の影響を互いに受けながら造られた鍋島・古伊万里の中で、春を代表する「梅」・「桃」・「桜」と花をモチーフにした優品50余点を展示いたします。中国の文様の影響を色濃く受けた初期伊万里の梅、異なる季節の実と花を同時に描いた吉祥の桃文。萬朶の桜が表現された鍋島など、陶磁器ならではの春の世界を展覧いたします。
陽光の中、三つの春の美の世界をお楽しみいただき、ご高覧いただければ幸いに存知ます。
■会期
平成19年3月15日(木)~5月13日(日)
■会場
公益財団法人今右衛門古陶磁美術館
佐賀県西松浦郡有田町赤絵町2-1-11 電話0955-42-5550
■観覧料
一般500円(400円)、高・中・小無料
( )内は15名以上の団体
■開館時間
9:30~16:30
■休館日
毎週月曜日(4/30は開館・祝日の場合は翌日休館)
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