2009年08月
ボヘミアンガラス 20世紀前期
18年程前、ロンドンのアンティークショップにて求めたものである。有田とマイセンの姉妹都市再調印のツアーにてヨーロッパへ行った際、福岡の知人がアンティークの買い付けのためロンドンに滞在していたので、彼を通じて手に入れたグラスである。
ボヘミアンのガラスというと、深い濃紅の色を常に想定していたが、初めて目にした清々しい水色のカットガラスに目を奪われた。価格も手頃であったため、すぐに一客購入を決めたが、知人が言うには「二客買ったら、すぐお相手が見つかりますよ」と、「そこまで言われるのだったら二客ください」と求めた思い出がある。しかし、その肝心の相手が見つかったのはそれから8年もたってからであった。
(文:14代今泉今右衛門)