用語集

あ行

  • ■ 赤絵(あかえ)
    上絵の色絵のことで、赤を主に緑、黄、紫、藍、黒などの色絵具を用いて上絵付けをしたもの。
  • ■ 赤絵屋(あかえや)
    有田における上絵付け専門の業者のこと。江戸・寛文期に鍋島藩が許可を与えた11軒(のちに16軒)の赤絵屋を赤絵町に集め保護した。
  • ■ 有田焼(ありたやき)
    佐賀県西松浦郡有田町一帯で造られる磁器の総称。磁器としては国内で最初に生産され、江戸期は伊万里港から積み出しされたため伊万里焼と呼ばれる。
  • ■ 泉山(いずみやま)
    有田町の北東部にある磁石場。1610年代、国内で初めて磁石が発見された。
  • ■ 今泉今右衛門(いまいずみいまえもん)
    江戸期は鍋島藩の御用赤絵師を務めていた。色鍋島の伝統を今に伝え、国の重要無形文化財の保持団体の認定を受け、当代は14代。13代今右衛門は国の重要無形文化財保持者の認定を受ける。
  • ■ 伊万里焼(いまりやき)
    有田町を含む一帯で造られた磁器のことで、伊万里港から出荷されたことで伊万里焼と呼ばれ、世界的にも知られた。
  • ■ 色絵(いろえ)
    赤絵、上絵、錦とも呼ばれる。上絵具で釉薬の上に多彩な色彩で絵付けしたもの。
  • ■ 色鍋島(いろなべしま)
    本来、鍋島の中で、色絵のついたものを色鍋島と呼ぶが、色絵の鍋島が特に評価され有名なことから、鍋島の総称として色鍋島と言う場合が多い。
  • ■ 印刻・陰刻(いんこく)
    生地の器面に彫り込むことで文様を表現する技法のこと。
  • ■ 上絵付け(うわえつけ)
    本焼き焼成後、釉薬の上から多彩な上絵具を用いて文様を描く技法。
  • ■ 上絵具(うわえのぐ)
    上絵の絵付けを施すために用いる鉱物の絵具。
  • ■ 御庭焼(おにわやき)
    江戸期、大名が自らの趣味で城内などに窯を築き、焼かせた陶磁器。