十三代今右衛門の襲名前の善詔時代の作品である。鍋島の七寸皿の中に「色絵紐文皿」という斬新な作品があるが、その構図に範を得、制作したものである。円周状に廻るかるかやに強弱をつけた大胆な構図は絶妙であり、その後、生涯この構図を基にした作品が数多く造られている。