くぼみのところに首を入れ、髭を剃るときに使う皿で、髭皿と呼ばれる。金彩も使われ、華やかで、当時のヨーロッパの優雅な趣味がしのばれる。皿上部に二つの穴が空けられているが、オランダ・アムステルダムの発掘品の中に、この穴に紐が付いたものがあり、壁に掛ける目的のために空けられたものと思われる。また、別の説によると、くぼみのところに腕を置き、瀉皿のための皿ではないかとも云われるが定かではない。